コラム ~島で思うこと全部~
管理人は、壱岐と本土を仕事柄行ったり来たりしています。
ずっと壱岐に住んでいるとぬるま湯につかったような普段と変わらない日常の風景が繰り返されます。
しかし、しばらく壱岐を離れると普段見ていた風景の色あせた部分がはっきりわかるようになります。
筆無精で文章力もなく見苦しい文面も多いでしょうが、表に書けない内容を遠慮無く毒を吐いていきたいと思います。(なるべくオブラードで包みたいですがね。)
壱岐は至る所に桜がいっぱいである。
壱岐の人は桜が好きなのだろう。しかし、花見という習慣は壱岐ではあまり馴染みがないらしく私の経験上花見の場所取りに苦労する様なことは壱岐では一切無い。
むしろ満開の桜を貸し切り状態である。
6~7年前に当時勤めていた会社の花見の宴で金比羅公園に行った。
その頃は、桜の木がいっぱいで満開の美しい桜が印象的でした。
このサイトでも以前は、壱岐で桜の綺麗なスポットとして金比羅公園を紹介したものです。
しかし、昨年から金比羅公園を桜の綺麗な公園として紹介するのをやめました。
花見に行っていた頃の金比羅公園の桜は、無惨にも切り刻まれてボロボロになっていました。
公園整備事業で遊歩道とスロープを整備したときに工事の邪魔になる桜の枝のほとんどが切断されたようです...
もはや自然の体をなしておらず、痛々しい感じ。
壱岐市は、この痛々しい桜を島の内外に観ていただくために整備したのでしょうか?
桜満開の画像を見るとわかりますが、スロープの周りだけ花がないです。
当初、桜の美しい公園でしたが、私の観点では、もはや島外の人に自慢できる桜では無くなりました。いや、むしろ見せたくないですね。
島外の人に見せると、壱岐人による桜の虐待と思われては困りますので...
壱岐人の桜を愛護する心はどこへ行ったのだろうか...この粗末な扱い様。
暴風被害等で痛んだ枝を剪定したものなのか?
それにしても整備事業で整備したスロープの周りにある桜がひどく傷んでいます。
素人ですので適切な剪定処置をしているのかどうかがわかりませんが、見た目が悪すぎます。切り口から菌が入ってしまっていたり腐ってしまっている桜が多数ありました。
このまま生きる力を失って枯れてしまうのではないかと心配です。
高齢者や車いすの方のために手すり付きの立派なスロープを整備しても、無惨な桜を見ると心癒されるどころか心痛めそうな光景です...
金比羅公園の桜について疑問点や感じたことを以下に記述します。
- 剪定をしたのは、造園業者なのか?工事業者なのか?(不明なため以下剪定業者)
- 暴風雨や病原による必要最小限の剪定であったのか?
- 公園整備事業に桜の剪定が入っていたのか?
- 剪定業者は、市の許可を得て桜を切ったのか?
- 許可を取得していたなら市が桜を傷つけたことになる。
- 無許可で切っていたなら、違法行為であり桜のアフターケアもしくは状態回復のためのペナルティを課すべきでは?その場合、市民の財産を勝手に処分したのと同様と思えるが?(壱岐市都市公園条例違反と思われる)
- 市の担当者は、現地確認をしたのか?
- 机上の手続きと報告だけで工事の状況と結果を現地に赴いて指さし確認していないのでは?
- 剪定した桜は、造園業者もしくは樹木医による適切な処理が済んでいるのか?
- 済んでいなければ、市が公園管理上の義務を怠っているように思える。
以上ですが、とにかく現場の状況回復する方向に話が進むことを望みます。
壱岐を桜でいっぱいにする運動が今進んでいます。
運動には賛成なんですが、上記のように傷ついたり朽ち果てた現状の桜を見るととても壱岐の人間に維持管理できる能力があると思えません。
『一時のノリと勢いで植樹本数をクリアして達成感に酔いしれて満足して終わり』
ではいけません。
今後植樹した桜が成長してからの維持管理やメンテナンスまで考えて計画実行を継続していくことで後生に伝承していくことまでが責任であり、義務だと思います。
傷ついた、枯れた、朽ちたら新しい苗に植え替えればいいやというのではないはずです。やりっぱなしではいけません。後先よく考えて計画を進行してもらいたいです。
以下、軽く考えてみたのでご検討いただきたいと思います。
- 桜の木の取扱について日本桜の会や造園業など桜のプロに講習会を開く。(主に剪定方法と剪定後の切り口処理などについて)会に携わる人々、市職員、公共工事に携わる業者、NTT等の電線工事者には参加していただく。
- 会員に桜のメンテナンスについて講習。
- 植樹マップの作成。(今後の桜の管理用および観光名所案内用として)
- 桜マップの作成。(既存の桜の管理用および観光名所案内用として)
- メンテナンスパトロール(桜の指さし確認)の計画およびスケジュール作成。
- 講習済み会員によるパトロール後の一斉メンテナンス。
- メンテナンスの難しいもののピックアップ。(メンテがボランティアかプロか切分け)
- 樹木医を呼んで壱岐桜の古木等やメンテナンス困難な木の診断と治療。
- 植樹・治療・メンテナンスで年間の予算を検討する。
- 市の予算による公園整備の話し合いには出席する。
市と市民・ボランティアで協力して後生に美しい桜を残しましょう。